
革の編み込み、手仕事で — 47メートル、400回の通し、アトリエの一日
革小物の工房には、速められる仕事もあります。皮をよく知っていれば裁断は速まりますし、温度さえ正しければ熱を使った名入れも速いです。手縫いも、長い直線であれば速く進みます。
だが、革の編み込みだけは違います。編み込みは、速さを拒みます。Rue Labieの工房で、唯一といっていいほど手に負えない仕事です。立ち止まり、見つめ直し、時には後戻りすることを求めてきます。それこそが、良い品の見分けがつく署名になっています。
革、幾メートルもの
アルタイの編み込みが始まるずっと前から、長い下準備が始まっています。一枚一枚の革に、これから編み込む模様を正確に決めるための線を丁寧に引いていきます。一点また一点、革紐が通る位置を印し、手で、あるいは打ち抜き道具で穴をあけ、革がたどることになる道筋を作ります。
この工程には忍耐と均一さ、そして高い精度が求められます。わずかなずれが、最終的な模様の均衡を崩してしまいます。すべての目印を打ち終えてはじめて、革紐を少しずつ交差させ、模様を浮かび上がらせ、編み込み特有の凹凸に命を吹き込むことができます。
編み込まれた品の美しさは、革を交差させる手つきだけに宿るのではありません。その前にある下準備のすべてにも宿っています。細部のひとつひとつが意味を持ち、数百の手業が積み重なって、唯一無二の品が生まれる、そうした職人の技です。
最初のひと交差
編み込みは、いつも同じ動きから始まります。最初の革紐を交差させて置き、リズムを作ります。上、下。上、下。論理そのものは単純ですが、その難しさは張りにあります。
緩すぎれば、編み目は緩んで最初の使用で歪んでしまいます。きつすぎれば、革に跡が残り、内側の繊維が切れて、やがて紐そのものが裂けます。職人の手は、その均衡点を探り続けます。一本目から四百本目まで、変わらずに保たれる均衡点を。この均一さこそ、どんな機械も同じようには再現できないものです。
手による編み込みと機械編み:ごまかしをしない理由
編み込み用の機械は存在します。正確で、速く、再現性もあります。だが、それを使うことはありません。
理由は単純で、しかも手で触れて分かることです。機械は常に同じ張りで編みます。だが革は、そうではありません。一枚の皮には、より密な部分(背やわき腹)と、よりやわらかい部分(縁)があります。手で編めば、通る場所ごとに張りを変えられます。機械はどこも同じ張りで編んでしまいます。革が語ろうとしていたものを、そのぶん取りこぼします。
手による編み込みを選ぶとは、同じ品が二つとないことを受け入れることでもあります。Sukiの編み込みハンドルでは、二本の紐がまったく同じ銀面を持つことは決してありません。それこそが、生きた品と複製とを分けるものです。
植物タンニンなめし革だけが、編み込みに応える理由
編み込みは、どんな革でもできるわけではありません。クロムなめしの革(柔らかく、水分を含み、伸びる)は、交差の張りを繰り返し受けるうちに裂けてしまいます。縁がほつれ、負荷がかかるとすぐに紐が伸びて不揃いになります。
工房で使う植物タンニンなめし革は、密度が高く、繊維が締まっていて、手に触れるとほとんど乾いています。裁ち口はきれいに切れ、ほつれることもなく、張りをかけても形を保ちます。四百回もの操作に耐えてなお崩れない革は、これしかありません。年月とともに本物の経年変化を刻んでいけるのも、この革だけです。
たった一つの品に、まる一日
編み込みの品を仕上げるには、数多くの工程と、何時間もの手作業が必要になります。すべては革の裁断から始まり、その後に机上での大きな作業が続きます。線引き、パーツの下ごしらえ、そして編み込みを受け入れる位置への印付けと穴あけです。
続いて漉き、貼り合わせ、折り返しの仕立てが入り、革の縁を薄く整えて、きれいで長持ちする仕上がりを作ります。ここでようやく編み込みが始まります。紐を一本また一本、手で交差させながら、その品ならではの模様と凹凸を少しずつ浮かび上がらせていきます。
編み込みが終わると、各パーツをミシン縫いで組み立てます。続いて金具を丁寧に取り付け、最後にコバを手で染めます。上品で丁寧な仕上げを語る署名です。
最初の裁断から最後の一筆の染めまで、一つの品が生まれるまでに数百もの手業と、妥協のない職人の技が注ぎ込まれます。忍耐と精度こそが、最終的な品質を保証します。
革が語るとき:一本の紐が抵抗する時
編み込みの途中で、一本の紐が抵抗することがあります。うまく通らず、詰まり、よじれます。それは、少し前の段(数列手前)で何かを誤った印です。
そこで力任せにはしません。革を無理に押し通せば、必ず何かを失います。手を止めます。ひとつ前の交差を見つめ、さらにその前を見つめます。誤りを見つけます。たいてい小さなもので、半本の紐の置き違い、二列前でかけすぎた張り、そういったものです。
編み込みは、他では学べないことを教えてくれます。後戻りは、負けではないということです。それこそが、正しい手つきにたどり着くための条件なのです。
編み込みを纏うSukiの品
巾着バッグ「アルタイ」は、丁寧に作り込まれた細部を通して、編み込みという技を主役に据えています。革の交差はすべて手によるもので、品に凹凸と個性、そして奥行きを与えています。この緻密な仕事が、バッグならではの佇まいを作り出すと同時に、フルグレイン革の自然な美しさを引き出しています。
本物の編み込みを見分ける
手による編み込みと工業製の編み込みを見分ける手がかりはいくつかあります。張りは全長にわたって完全に均一になることはなく、皮そのものに沿って変化します。紐の縁は漉き機によってわずかに丸みを帯び、きれいに整っていて、生のまま裁ち切られてはいません。何よりも、端の始末は手によるものです。手編みの品では、編みを留める麻糸の通し跡が見えます。金属の留め具ではありません。
最も説明しにくく、それでいて最も雄弁なのが手触りです。手編みの品は、指の下で密度が変わる。皮のどこがより張っていたか、どこがよりやわらかかったかを感じ取れます。この質感が時とともにどう変わっていくかを知るには、革のバッグの手入れ方法を読んでみてください。良い仕事をした品が、なぜ年月とともに良くなっていくのかが分かるはずです。
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創業者・革職人
Amandine Simon
Suki Paris 創業者。パリ17区のアトリエで、一点ずつ手作業で仕立てています。
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